UXを考える”街中の地図・MAP・案内板”

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横浜中華街に設置されている案内板

街中に設置されている案内板の機能

  • 基本的に観光者向け(たぶん地元の人は使わないよね…?)
  • 限定された範囲の地図を見られる
  • 観光名所の位置を確認できる
  • 地図・案内板自体を目標や待ち合わせ場所にできる

街中に設置されている案内板がユーザにもたらす体験・価値

  • MAPアプリと比較して
    • とにかくデカい
      • 一覧性に長けている
      • ある地点間同士の距離感を掴みやすい(ピンチアウトの必要がないため)
      • 誰かと一緒にみられる
        • 地図を見ながら会話できる
        • 確実に同じものを見ているという安心感
    • 電池や通信状況に左右されない
    • 地図を見るというイベントが受動的に発生する(アプリは自ら開かないといけないが、案内板は突然現れる)
  • 現在地が狂わない
    • GPSに影響されない
  • 観光地に来たな~~~!!という感覚
    • 案内板の前で友人と「ここにこれがあるってことはこっちだよ!」って話している時間、旅行中最も楽しい瞬間の一つだと思う

まとめ

複数人で旅行していることを前提とすると、”街中の案内板”は「ちょちょちょ、一旦集合!」を演出してくれると思う。

例えばその旅行を「プロジェクト」のように捉えると、案内板は「メンバー全員で一度立ち止まって目標を擦り合わせる」というタイミングを設けてくれる。

これによりメンバーそれぞれが「今ここにいて、これからここを目指す」という共通の認識を持つことができる。また、共通の認識を持ったという安心感や一体感も得ている。

プロジェクトが方向性を見失ったころ、ふと現れて軌道修正してくれる。

街中で突然現れる案内板は、いわば気の利くプロジェクトマネージャーなのだ。

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